オンライン研修「江戸図屏風を楽しむ」2021年4月25日

2021年4月25日10:30~12:00、オンライン研修「江戸図屏風を楽しむ」が開催されました。今回は、Fさんが講師です。

江戸図屏風は、江戸時代初期の江戸市街地及び近郊の景観を描いた六曲一双の屏風。その中に三代将軍家光の事績が描かれています。絵の制作年代は不明ですが、江戸城の天守閣が描かれていることから、明暦の大火以前の江戸の姿を現しているものです。

今回の研修は、講師のFさんが本屏風を所蔵している歴博のネット画像から画像を切り張りして、非常に細かいところまで分かる精緻な資料を作成し、それを元に、説明されました。

(国立歴史民俗博物館(歴博)のWebギャラリーは以下のURLから閲覧でき、詳細部分を拡大して見ることができます。)
https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/webgallery/edozu_z/edozu_l.html

国立歴史民俗博物館Webギャラリーより(日本橋付近)
国立歴史民俗博物館Webギャラリーより(江戸城)


また、多くの資料を元に考証し、江戸時代初期の狩りの様子、町家、寺院、神社の様子、江戸近郊の景観、特に川越城、朝鮮通信使の貢ぎ物などに至るまで、詳細、丁寧な解説をしていただきました。更には御三家及び前田家、伊達家の当時と今の屋敷跡についても説明がありました。

休憩を挟んで最後に、明暦の大火の様子とその後の江戸市街地の区画整理(江戸の都市計画)について説明があり、その江戸区画整理が今の東京の姿にもつながっているとのことでした。

ご丁寧かつ非常に分かり易いお話でしたし、今後のリアルガイドにも大変役に立つお話でした。
F様、ありがとうございました。

なお、次回の研修は、5月9日(日)14時~
「東海道五十三次ぶらり旅」 講師 I 様
を予定しています。

“オンライン研修「江戸図屏風を楽しむ」2021年4月25日” への1件の返信

  1. 江戸図屏風は、江戸時代初期の江戸市街地及び近郊の景観を描いた六曲の一双の屏風。佐倉の国立歴史民俗館で拝見したときは、全体を見ていて細かいところまでは、気が付かず、今回の説明を受け、江戸城内のお花畑も江戸時代から将軍様がめでていたとか、朝鮮通信使の貢物の内容まで細かく描かれている事を今されの様に気づきました。今度また屏風絵を見るときは着眼点が変わりました。楽しかったです。

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