オンライン演習 「浜離宮恩賜庭園」 2020年11月29日

オンライン演習「浜離宮恩賜庭園」を、江戸時代からの歴史を踏まえて講師のKさんの案内で実施しました。

11月29日(日)10:30開始で、いつものように20分ぐらい前からボツボツとZoom会議室にメンバが集まり始めました。
今回は42名が参加し、恒例の記念写真をZoom画面で撮影してから研修が始まりました。

最初に、浜離宮恩賜庭園の概要・特徴・歴史(将軍家の鴨場‐甲府浜屋敷‐将軍家浜御殿‐浜離宮‐都立庭園へ)・浜離宮恩賜庭園に関わる人物(6代将軍家宣‐8代将軍吉宗‐11代将軍家斉‐明治天皇)による庭園の変遷を解説していただいきました。

浜御殿苑池指図 (幕末の浜御殿の地図)
国立国会図書館デジタルコレクションより https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9367577

その後、写真と地図により将軍の御成道をたどりながら庭園の詳細な説明をしていただきました(大手門‐三百年の松‐内堀広場と荷上場‐延遼館跡‐多行松‐花木園‐中の御門‐芳梅亭‐可美真手尊像‐八景山などの築山‐大泉水‐それぞれの御茶屋‐庚申堂鴨場‐横堀水門‐将軍御上り場‐大手門)。

カレッタ汐留から見た浜離宮恩賜庭園
カレッタ汐留から見た浜離宮恩賜庭園 撮影MH

後半では、見聞録から伺える浜御殿の様子を説明していただきました。土岐主膳頼旨の「浜の御苑之記」からは「将軍御成」「魚釣り」「馬場での昼食」の3枚の絵図を解説いただき、庭内に招かるという栄誉にあずかった重臣の緊張と喜びが感じられました。

幕末の将軍慶喜が東帰した日の浜御殿の様子として、木村喜毅の「木村芥舟翁履歴略記」や勝海舟の日記、また「海舟語録」も紹介され、青ざめた慶喜が食事も食べることもできずビスケットを食べたというくだりや、天璋院と和宮の打ち解けるきっかけの話など紹介され、一方勝の回顧談では、勝海舟の放言は割り引いたほうがよいとのお話も興味深く拝聴させていただきました。

本日の参加者

Kさん、本日は大変わかりやすい解説をしていただきありがとうございました。とても勉強になりました。次回浜離宮恩賜庭園に行った際には、是非江戸に思いを馳せ楽しみたいと思います。

(Chi.K記)

“オンライン演習 「浜離宮恩賜庭園」 2020年11月29日” への2件の返信

  1. 楽しく、講義拝聴しました。すぐにでも浜離宮へ行って説明された場所を確認したくなりました。また将軍の立場からでなく特別に招待された重臣達の感想手記が大変たのしく、その時の嬉しそうな様子がうかがえました。Kさん講義ありがとうございました。

  2. 相当深く調べた講義ありがとうございました。私としても浜離宮ガイドの引き出しがふえたように思います。これからガイドに活用させていただきます。

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